さて、毎日同じ景色を眺め、人とあまり振れることもなく、このまま朽ち果てる思いがしてきて、それを消すためにはと考えたら、旅に出ることが最良であるという結論に達した。一人旅阿波行き。
それで考えたのは、その昔、堺に足利義冬がいたことがあって、いずれ阿波平島に戻ったという故事から、その平島を見たく思い、旅に出ることにした。
4月20日(雨)一人旅阿波行き。
・天下茶屋駅より南海本線で和歌山港駅へ。(午前5時50分発午前6時55分着。運賃850円)
※ 本来は、7時6分発の急行の予定が、自宅周辺では雨が止んでいたこと、前日までに不眠などの理由で早くの出発にした。
※※ 和歌山港駅には、車椅子対応のエレベーターやエスカレータがなく、和歌山港への移動には、駅員や、南海フェリーの皆様の手を煩わせることになった。
・和歌山港より南海フェリーにて、徳島港へ。(午前8時30分発午前10時30分着。運賃身障者割りで1000円&グリーン席500円)
※ 乗船時に、下船客の数を数えると、3人ぐらい。私と一緒に乗船した客は5人ぐらい。平日早朝というのもあり、また、カーフェリーであることを割り引いても、数年後に路線が存続しているのか不安になる。
(写真は、フェリーのグリーン席を、私の席から移したモノ)
・徳島港より、タクシーに乗り、徳島駅へ。(午前10時30頃発午前10時50分着。運賃1430円が身体障害者手帳提示で1300円になる)
※ 専ら、車中では、稲田騒動と、平島公方関連話など歴史談義。
・徳島駅より、牟岐線で阿南駅へ。(午前11時40分発午後12時20分着。540円)
※ 待ち時間中徳島駅で「土産を買う」という選択肢もあったが。到着即に買う気も起こらず、買わずじまい。後付だが、あとで悔やむことになるのはまた別の話。)
・阿南駅より、タクシーにて、阿南市立阿波公方・民俗資料館(以下本稿では、資料館)、西光寺経由ホテルへ。(4710円)
(写真は阿南駅)
※ 資料館では、阿波公方関連のビデオ、史料や、近くの児童生徒諸君の作った壁新聞のようなモノがあった。詳しくはいずれ書きます。
※※ 資料館で平島公方史料集。訳注棲龍閣詩集。(共に3000円購入)
※※※ 資料館で郷土のの古物などを見せて貰う。阿南駅の前身駅の駅名盤であるとか、破れた軍艦旗、戦前戦中の教科書など。
※※※※ 資料館で、身障者向けのリフトが故障(ちょっと前に修理したそうだが)。そのために、足止めを食い、一時間以上資料館から移動不能に。
※※※※※ 資料館から西光寺へ移動する際、資料館の方が解説として同行。西光寺で、足利義稙、足利義栄、足利義冬の墓を参拝の上撮影し、西光寺本殿、義冬以下、郎党の墓には車椅子では狭く、入れないので、入り口から撮影し、ホテルへ。
※※※※※※ タクシー内では、資料館、西光寺を行く前と行く後で話の内容に落差があるのが面白かった。
最初は、資料館を見落として通り過ぎようとしていたんだから・・・。運転手さんも私と資料館西光寺と見ていたせいか、その二つに関して、見方が変わったようで、一歴史ファンとしては嬉しい限りです。
※※※※※※※ 一時頃から三時頃まで拘束して、4710円にタクシー料金がなったというのは、雨天でもありましたし、ひどくありがたいことで、感謝しております。
それからは風邪を引いたらしく、ホテルで夕食後、さっさと風呂に入って就寝。
(よく考えたら、この日夕食一食しか食べてないせいかもしれない)
◎当日お世話になった、南海フェリーの皆様、橘タクシ-の皆様、阿南市立阿波公方・民俗資料館の皆様そして、当日私と少なからず関係のあったその他の皆様。
お世話になりました。厚く御礼を申し上げます。有り難うございました。一人旅阿波行きでした。