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垂廉聴政

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垂廉聴政というのは、幼帝の母親が御簾の後ろから政治を監視すると解せばほぼ間違いがないと思う。
それはそうと、本題である。
今作の垂廉聴政は、先日の火焼圓明園の続きである。
火焼圓明園の時は、咸豊帝が熱河の離宮に避暑と称して逃げたところまでだが、今回はその続きの話。
あらすじを言うと、咸豊帝が31歳で若死にしたあとの、西太后と東太后対咸豊帝の命じた顧命八大臣との権力争いが主軸。
顧命大臣というのは、皇帝の遺言で後事を託された大臣のことであり、それが8人だから、この場合、顧命八大臣という。
かなりはしょって書く。
西太后側には、咸豊帝の弟の恭親王奕訢がついているとはいうものの、総じて若く(恭親王30歳、西太后27歳、東太后25歳)、顧命八大臣(筆頭の粛順は36歳)の政治力には到底勝てないはずが・・・なぜかクーデターが成功してしまう。
それと同時期に、咸豊帝の寵姫だった麗嬪の両手足を切断して壷に入れていびり倒すなんてこともしている・・・。
女って怖いねぇ。(^_^; アハハ…
最後は、西太后の死後、その墓は「盗賊」に盗掘され、遺骨の一片もない。
生前あれだけ栄光に包まれた人生なのに虚しいなんて言っている。
しかし、その盗掘したのは・・・。
辛亥革命の時の革命正規軍だろうが。(`´)怒怒怒
つまり、国民党あるいはそれに同調した軍閥の仕業である。
盗掘して西太后の遺体は切り刻まれ、副葬品は略奪された。(中には西太后の遺体を死姦までしようとかしたヤツが居たなんて説もある。)西太后の頭飾りの宝石は、蒋介石夫人の宋美齢の靴の飾りになったとか言う。
そりゃ溥儀は怒るだろう・・・。
あのころの感覚で先祖を凌辱されて怒らない方が異常だ。
・・・・・・・まぁ、ここではこれ以上の深くは言うまい。
とにかく、今回の垂廉聴政は、咸豊帝亡き後どうやって西太后が政権中枢に入ることになったかという面のみをたどれば面白いと思う。

一般
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