2017年9月17日の古書市で、これがあれば買おうと思ってたヤツ。
ネットではそれなりに高いが、復刻でも4000円超かな。
ということで、買えて良かったと思ってる。
で、内容であるが、
まず、書名その他の内容。
大正震災美績
大正13年9月1日第一版なら良かったんだが、大正13年9月20日第十版、
編集、東京府。
この時期の状況が少しでもわかれば良いと思う。(旧字体などは適宜、新字体に修正してある。変換が面倒なので。)
そういうことで読んでるのだが、誌面の都合で割愛で、事件の細目目録だけとか言うところもあって、なかなか当時は多忙そうである。
その目録の中から、ちょっと抜き出していきたい。(同書763頁から、774頁。南無三からななし?(^_^;))
その中には、「新宿御苑の垣を破って被災民を救う」、「隣合いの情け」、「老婆を救った勇少年」など、本で言う「美績」らしいなぁと言うのがあった。
で、目を引いたのが、「自警団員に包囲された警官を救う」。相当混乱していたらしいな。(^_^;)
で、もっと目を引くのが・・・・。
「鮮人三人を自宅に収容して帰国せしむ」、「鮮人八名のj危機を救う」、「三鮮人を危機から救った人」、「多数の支那人鮮人を保護す」、「鮮人救護」、「鮮人を我が子と称してかくまう」。とある。
さて、本編はまだ読んでないから、本編でどう扱われているかは不明だが、とりあえず言えそうなのは、震災直後に、偏ったことはかけないであろうと言うことから、かなりの大混乱だったことは推察できる。ということだけかもしれない。
震災の時は、警察でさえ、自警団に包囲され、中国人鮮人も被害に遭っていたのを保護していたのがいた。
それだけでも巷間よく言われることを否定しうる史料たりえると思う。
さて、本編はどうなのか楽しみだ。
この史料に対する批判は、全て読んでからしたいと思う。